ムハンマドちゃん

お寿司がすきです

躁鬱ダイエット

 

年頃の女にとって、縁を切りたくても切れないものの一つがダイエットだと思います。いや私は体型に悩んでないわ一緒にするなデブ、という意見もあるかとは思いますが、少なくとも私にとってはダイエットは人生、いや正直に言えばストレスの大きな根幹を成しているものの一つなのです。

 

私が初めてダイエットしたのは高一の始めごろでした。きっかけは数ヶ月後に控えたヴィジュアル系バンドのライブ。少しでも細く可愛い状態でライブに行きたい!という至極気持ちの悪い邪念が芽生えたのです。当時ダイエットのダの字も知らなかった私は、とにかく食事制限だけで痩せようとしてしまいました。最初のうちは単純に食事の量を減らす程度だったのですが、少し体重が落ち始めてから、自分の中の何かに火がついてしまったようで、食べたもののカロリーを一ミリ単位で全て記録するようになりました。そんなのアホほど誤差だろという調味料まで、いちいち調べて「醤油は大さじ1で何カロリーで、ごま油は大さじ1で何カロリーで…」みたいなことまで暗記したりしていました。英単語を暗記するべきでした。その日の摂取カロリーが少なければ少ないほど気持ちが良く、多ければ落ち込むようになってしまいました。食べたいけれど食べたら肉がつくという極端な思考の板挟みで、誘惑に負けてメロンパンを食べてしまい、悔しくて泣いたこともありました。馬鹿馬鹿しい話です。

そんなこんなで、確か二ヶ月程で3、4キロ落としたのだと思います。ヴィジュアル系バンドのライブでは、大きなステージから私のことなんか見えるわけもないのに、少し痩せたのでルンルンでした。アホたれです。

 

しかしそんなアホたれだった私に大きな危機が訪れます。夏休みに入って、カナダに三週間ほどホームステイをすることになります。そこで、それまで限界まで抑えられていた私の食欲は爆発してしまいました。そもそも出てくる料理は肉ばかり、しょっちゅうパーティーに出かけてこれも肉ばかり、家には好きに食べていいわよと言われたケーキやマフィン、もう死ぬほど貪るように食べてしまいました。そうしてすっかりカナダライズされたムチムチボディになって帰国したのですが、体重計に乗ってみて絶望しました。当然ですが、ダイエット前よりも体重が爆増していました。あれだけの努力とストレスが、たった三週間で水の泡。プラマイゼロ、むしろマイ。この出来事自体が大きなストレスになり、そして食欲の爆発は限界を知らず、今度は過食癖がついてしまいました。学校の帰りにコンビニをはしごしてお菓子や菓子パンを買い漁り、気持ち悪くなるほど食べる日々の繰り返しでした。多分ちょっと病気でした。そうしてブクブク太り、高一の秋から高二の終わりまで、過去最大体重をキープしてしまったのです。今より12キロ、デブでした。その頃の写真を見ると顔も太腿もパンパンで、見るに耐えません。

 

高三の受験期に入り、段々体重のことを考えている暇などなくなり、少しずつ元の体重に戻っていきました。そのまま大学生になりそれでもまあ最初の頃は普通にデブでした。

 

それでも大学に入ってから確実に、特に意識することはなくても体重は緩やかに減ったと思います。多分、タバコです。口寂しければタバコを吸えばいいし、なんだかタバコを吸うと食欲がなくなる気がするのです。タバコダイエット有効説を私は提唱しています。(但し肌は荒れました。肌荒れと体重どちらが大事か、というのは人による気がしますが そして、単純に出費が増えます。最近また値上げしてオンオン泣いています)それから多少の体重の増減はあったものの、特に気にするほどではありませんでした。

 

話が長くなりましたが、私のダイエット歴はこんな感じです。そして数ヶ月前から、またダイエットを始めました。

 

というのも、前に書きましたが、数ヶ月前にリンパの腫れで高熱が何週間も続いて、水とパピコとかき氷しか口にできなくなり、体重がストンと過去最低まで落ちました。

そこでまた変なところに火がついて、どこまで痩せられるかというダイエットを始めました。食事制限だけだと絶対リバウンドして高校の頃の悪夢を繰り返すことになると学習したので、プチ食事制限とウォーキング程度の運動、さらに我が家にリングフィットアドベンチャーがやってきて、筋トレもするようになりました。リングフィットアドベンチャーについてはどハマりし、開始数週間で腹筋が割れ始めました。流石に下半身デブで腹筋だけ割れているのはキモいので、腹筋系の筋トレはあまりやらないようにしています。

 

私は昔からとにかく下半身デブ、今風に言えば超ウェーブ体型で、上半身にはあまり肉がつかず、代わりに下半身はとてつもなくお相撲さんなのです。ですから、長いスカートを履いて太い脚を隠せば、上半身が華奢を超えてもはや貧相なので、ヤバい体重でもあまり太っているようには見えないのかもしれません。所謂着痩せ体質です。

 

そういうわけで、この機会にどうしても足痩せしたくなり、筋トレは下半身を重点的に、出かける時は敢えてミニスカートを履いて痩せたい意識を絶やさないようにしたりしています。以前よりちょっとだけ、足も細くなった気がします。

 

 

…と、つらつらと書きましたが、二週間ほど前、急に気分が落ち込み、何もせずボーッと天井を見ながら数時間経っていたり、所謂鬱なのでしょか、もうダイエット意識などなくなってきてしまいました。リングフィットアドベンチャーは一応やるけれど義務的で、それよりやけ食い状態になり、家にあるものを端から端まで食べるようになってしまいました。その時に、ああ、ダイエットで段々痩せて生き生きとしていた期間ってめちゃくちゃ躁状態だったなあ、と思いました。今まで躁と鬱の変化について実感したのは、閉鎖病棟に入院した頃だけで、それからは「こんなんずっと人生鬱だわ!躁になれるならさっさと躁転したいわ!躁の方が楽しいに決まってるわ!」と躁鬱を舐め腐っていましたが、今回の件で二年ぶり位に躁と鬱の変化を味わった気がします。躁状態の時はもう毎日、鬱ダナァとか抜かしながらも色んなことを積極的にできて、今回はダイエットでしたが、この数ヶ月は気分が好調だったと思います。ところが突然やる気がなくなって、どうしてあそこまで身軽だったのだろう、どうして楽しかったのだろう、ああ、あれは躁転していたからだったのか、と認識して暗い気持ちが加速します。躁鬱の厄介な所だと思います。なんかもう、絶望の無理ゲーです。

鬱病の人は食欲もなくなるようですが、精神科医曰く躁鬱体質の人は過食傾向にあるようです。私は高校のリバウンド期からなんだかんだ過食癖が残っていて、たまにイライラしたりすると吐くほど過食してしまいます。今回もそんな感じです。

 

ダイエットを盾にしてメンヘラアピすんなという声が聞こえてくるのは重々承知ですが、そもそも自分をメンヘラだとか思っていませんし、私的にはマジで下手なダイエットは躁と鬱の繰り返しだと思います。というか、私がダイエットが苦手すぎるのかもしれません。私だって体重を気にせず生きられる人種になりたいです。もっと欲を言えば、私だって濃い化粧を施さなくても可愛いと言われる人種になりたいです。こんな事を言ったら親に申し訳ないのですが、容姿も、中身も、素材が悪すぎるのです。それでも素材のせいにしてはいけないし、だからこそ今までダイエットしたりお化粧を頑張ったりしてきましたが、なんかもう、駄目モードです。躁状態の時に痩せてお化粧もスキンケアも頑張って、躁転貯金でもしておけば良いのでしょうか。それでもまた鬱になった時に全てが馬鹿馬鹿しくなってしまうのでしょうか。めちゃくちゃ生き辛いわ、なんだこれ、マジ、何なのでしょうか。

 

そして、こういう駄文を書いている時って大体何もする気が起きず、嫌な気分を文章に起こして幾分かマシになりたい時なので、これを書き始めた時点でもうそういうことです。やっぱり躁転したくなってきました。waiting for the 躁転 以上です